パシペート処理

パシペート処理

高品質を支える充実の設備自社製大型パシペート処理ライン

ステンレスはその耐蝕性に加えて、強度・加工性・溶接性等の実用性が優れることから、あらゆる分野で使用されている優れた合金です。
ステンレスは名前が示す通り、”錆びない”と思われがちですが、実際には”錆びにくい”と言うのが本来の性質で、環境中の塩素イオンや様々な加工による応力が加わることによりステンレス表面の不動態(不働態)被膜と呼ばれる、極めて薄い膜が破壊され、容易に錆びたり腐食が生じたりする一面もあるのです。
パシペート処理とはステンレス製品がその製造工程内で付着した被膜・油・鉄分・スケール等の不純物を取り除き、表面に本来の良好な不動態(不働態)被膜を生成する化学的な研磨法です。

  • 大型パシペート処理ライン全体大型パシペート処理ライン全体
  • パシペート処理作業風景パシペート処理作業風景

処理可能なステンレス製品

下記材質ステンレス製品全てパシペート(不働態化)処理可能です。

成分系 組織分類 特色 代表鋼種
大分類 小分類
Cr系 低C 13Cr マルテンサイト系 焼入硬化可能
強磁性
SUS410
小分中C 13Cr類
高C 13Cr
低C 14Cr フェライト系 焼入硬化不可能・強磁性 SUS430
Cr-Ni系 18Cr 8Ni オーステナイト系 急冷により軟化・難磁性 SUS304・316、XM7
17Cr 4Ni 析出硬化型系 高強度・強磁性 SUS630
17Cr 7Ni
25Cr 5Ni 二相系 耐海水性良・難磁性 SUS329

加工内容

  • パシペート処理
  • 不動態(不働態)化処理
  • ブライト処理
  • 酸洗処理
  • 脱脂処理
  • MAYコート処理
  • ブロンズ他各種色付
  • セレクト処理

加工例

加工前
加工後
加工前
加工後
加工前
加工後